ミドリムシで社会問題解決に挑むユーグレナ
すいぶん前から、ユーグレナという企業に注目しています。
ミドリムシの優れた機能をいかし、食糧問題・環境問題の解決に取り組む企業で、
社名のユーグレナは、ミドリムシの別名「微細藻類ユーグレナ」から命名された企業です。
https://www.euglena.jp/
なぜミドリムシなのか。
それは、ミドリムシが植物と動物の両方の特徴をもつから。
そのおかげでビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、59種類もの栄養素を含有。
成人に必須なアミノ酸すべて(9種類)がバランスよく含まれています。
また、細胞壁をもたないため、93.1%という高い消化率を誇ることも
栄養豊富な食材としての魅力です。
また、成長の過程で光合成を行うミドリムシは、
二酸化炭素を炭水化物等に固定化して酸素をつくります。
その生産効率が、他の植物と比べて非常に優れています。
このことが、地球温暖化という課題解決に役立つと考えられています。
さらにミドリムシからは、ユーグレナ油脂が抽出できます。
培養方法によって、より多くの油を産み出すことができ、バイオ燃料への期待も高いのです。
ユーグレナ社は、ミドリムシの徹底的な研究・開発により、
栄養食品・ヘルスケア商品の製造、大規模培養プラント建設による二酸化炭素固定、
バイオジェット・ディーゼル燃料の実証プラントによるバイオ燃料「サステオ」の製造・販売
などを成し遂げています。
2005年、ベンチャー企業として創業し、
2012年には東証マザーズに上場(現在はプライム市場)。
事業そのものがサステナブルですが、そのほかにも
バングラデシュの子どもたちの栄養問題を解決する「ユーグレナGENKIプログラム」などの
ソーシャルビジネスや、研究開発型ベンチャーを支援するベンチャーキャピタルファンド設立など、
社会活動も積極的に推進しているユーグレナ社。
バイオ燃料「サステオ」が家庭に普及し、実際に使用する未来、
そして、同社の新しい取り組みなど、ますます今後が楽しみな企業です。
Sus&Us編集部